横浜市の傾斜マンションを施工し、国土交通省から行政処分
- 元請けの三井住友建設
- 1次下請けの日立ハイテクノロジーズ
- 2次下請けの旭化成建材
データ偽装に関与した会社の行政処分の内容は?
- 下請けの日立ハイテクノロジーズと旭化成建材は、くい打ち施工を「丸投げ」したなどとして営業停止処分と業務改善命令
- 三井住友建設は、元請け責任を果たさなかったとして業務改善命令と1ヶ月の指名停止処分
- 国交省は旭化成建材に加えくい打ち業界の大手8社に対し、再発防止策を講じるよう勧告
元請けの三井住友建設が最も重い処分
- 「下請けに裏切られた」。元請けの三井住友建設の役員が下請けへの本音、建設業界内では「元請けの言葉とは思えない」とあきれる声が上がった
- 国交省の有識者委員会は「発覚後の(施工)責任などをめぐる対応はその責任を十分に果たしていなかった」と厳しく批判
- くい打ち業団体も再発防止の要領を策定中
傾斜マンションに住む住人の声は?
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「マンションに住む60代の男性は、建設現場に専任の主任技術者が置かれていなかったことを改めて憤った。そのうえで「建物がどのようになるのかが決まっておらず、生活設計が立てられない。建て替えの間、住民はどこに住むのか、子どもは同じ学校に通えるのか。住民の生活に大きな影響が出ていることをしっかりと考えてほしい」
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50代の男性は国交省が丸投げと判断した1次下請けの日立ハイテクノロジーズについて「工事に入った理由をはっきり説明してほしい」。丸投げを受けた旭化成建材に対しても「社内の体制を見直し、社員の教育を徹底すべきだ。同じことを繰り返さないでほしい」と語った。
中古が逆に安心という話も。。。
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解決方法はあるのか?
少なくとも今の制度や法律、仕組み・ルールの中で再発防止は無理だと思います。現場の裁量で適当にごまかせてしまう状態、そしてそう現場がせざるを得ない状況がある以上、今現時点で発表されている会社や情報以外にも「ある」方が自然です。
この問題を契機に改善・強化されることで明るい未来が開けると思います。その時、トカゲの尻尾きりや臭いものにはフタをしろで対処したら暗い影を抱き込むことになりそうです。
コストと工期、上からの圧力を解決したらデータ偽装がゼロになるわけではないでしょうが、大きな進展は期待できるのではないでしょうか。
透明化、青田売り、適正な利益と工期、現場再優先、偽装への処罰の厳格化(偽装するより、正しく行った方がメリットが出る方向)など出来るだろうと思われる改善案は多数あるかと思います。
あとはやるだけ、最後は現場の人がそうしたい時、そうできる環境と心にかかってくるかと思います。
そのためには消費者、エンドユーザー、客も賢くならなくてはなりません。客だから偉い、金を払ったから工期も守れという客の圧力も要因としてあるのかもしれません。
被害者だと騒いだり、誰が悪いとアラを探すのではなく「どうあればよいか」にみんながフォーカスし、相互にメリットあるお互いが幸せになるための具体的手法について、引き続きより良い方法やアイデアを発信して少しでも貢献できればと考えています。私も勉強中の身ですので間違った情報があったら申し訳ありません。教えてください。
住まい百貨店という多数の施主と業者が集まるプラットフォームの場も有効に活用し、より良い業界のありかたついてご意見を伺いながら一緒に考えていきたいと思います。どうか皆様のご意見もお寄せください。
ありがとうございましたm(_ _)m
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