Amazonから「本社でお話したいことが・・」という突然のオファー
結構前ですが、Amazonから呼び出されて担当者の方と新サービスについての打ち合わせしてきました。キレイなオフィスというより、森みたいな面白いオフィスでした。スタッフもみんな楽しそうに仕事してたな~
この話、Amazonが公正取引委員会の調査で価格に強制してるってニュースがあったので、下書きから急遽記事化。暴露話というほど過激では無いかもしれませんが、Amazonジャパンで打ち合わせ時の価格に関する指導について、思い出して書ける範囲で書いてみます。
※ミエナイチカラでダメになったら消しちゃうかも知れませんがご了承くださいm(_ _)m
価格に関するニュースは、こういう感じ。
アマゾンジャパンは、Amazon.co.jpで商品を販売する業者に対し、ほかの通販サイトなどで設定している価格で最も安値な価格と同じ、もしくはそれ以下の価格をAmazon.co.jp上で設定するよう求めていたとされており、これが取引相手の事業活動を不当に拘束するような条件を付けた取引であるとして、独占禁止法違反の疑いで立ち入り検査が行なわれたという。
引用元:アマゾンジャパンに公正取引委員会が立ち入り検査か ~独占禁止法違反の疑い - PC Watch
で、Amazonから価格の設定について指導されたか?
実際に当時のAmazon担当者との打ち合わせでは、高圧的に価格を制限してくる、というよりも「お願い」というスタンスでしたが、そういう「価格設定に関する話はあった」と記憶してます。なんだろう、Amazonに出品する価格設定のルール的なニュアンスでしょうか。これは他の出品者、出店者もおそらく聞いてる話だと思います。
- Amazonで売る場合、かなりマージン抜かれちゃう上に、価格も乗っけれないんだ・・粗利率低いけど高単価な商品はキツイね(;´Д`)
という理由で一部の高額商品は売れないな、とメモっていたからです。
ただ、こういう話はAmazonに限らないので、別に「Amazonが悪」という印象もなく、普通のコトと思ってましたが、OUTなんですね。このタイミングで狙われたのでしょうか。お上には逆らえないです。
Amazonは悪?それとも善?
Amazonはよくも悪くもユーザーファーストな方向で赤字でもサービス展開してくるので、今回の話もユーザーサイドからしたら買いやすいAmazonで他のサイトより安いか同じ価格で買えるならいいじゃん、と思ってしまいますが、問題は単純ではなさそうです。
気にせず買い物はしてますが、出品者側の立場も知っているのでAmazonの素晴らしいシステムにのっかることで価値が出るカテゴリならユーザー、出品者、Amazonの三者みんな利益になってるはず。
楽天、Yahoo!などのプラットフォームのシクミとはまた異質な、別の視点を持ってるAmazonだからこそできる強烈な「場」。これからも旧態依然の業界、お坊さん便のように荒らして壊して、新しいユーザー目線のサービスを提供してくるものと予想してます。
Amazonの強烈なサービスはライバルの脅威でありユーザーの神サービスでもある
本
本をネットで買う。本屋で買わないなんて・・という時代が懐かしいほど今では本はネットで買うもの、デジタル書籍でKindleでダウンロードするものになってきました。
やっぱKindleの読み放題は強烈すぎる・・1日10冊は速読で読んでます。
音楽
音楽もプライム会費の中で無料で聴き放題っていうのが嬉しいところ。ラインナップは少ないけど、クラシック、洋楽など作業用BGMに重宝。
映画
これも凄い。Amazonプライムって恐ろしいということを強烈に印象付けるサービスの一つ。映画も想像以上に良い作品がラインナップされてます。
ファッション
洋服や靴もAmazon?そう思ってた時期もありました。Amazonって買い物がし易いからとりあえずAmazonで選んでからその他サイトも比較するって方向が多いですね。
住宅
リフォーム工事というまさに都度見積りの不透明な分野も通販化。先駆者として施主支給を手がけていた私もAmazonに絡んだ分野ですが、いざリフォームストアを見ると、やはり業界特有のルールはまだまだクリアできていないので、これから、でしょうか。
保険
「保険の窓口」的なサービスが乱立してますが、Amazonオリジナルブランド化した保険商品なども強烈なAmazonのシステムにのっかれば、Amazonファミリーで紙オムツ買ってる人には○○、というように年齢や家族構成、住宅の規模や年収など情報がつながるほど明確なオファーが届きそうな予感。
Amazonの未来はどうなるか
あらゆる業種業態の商品・サービスが網羅され、Amazonの強力なプラットフォームでがっつりマージンとってガッツリ儲かって、バカみたいに顧客に還元して赤字になり、税金は少なく、でも市場は抑えて、という展開が今後も続くでしょう。
何より、今までまさかAmazonが(゚д゚)!というサービス、登場するはず。お坊さん便しかり、争いと無縁の市場、政治、デリバリー、あらゆるところでAmazon化する事が予測されます。
良い意味で破壊してくれるAmazonに今後も期待します。
ただし、どうか良い方向で。是非。
あと、どうせ買うなら安く買う。探しやすいAmazonで商品決めてからどこのお店で買おうか悩むのも一つの方法。
AmazonとAmazonジャパンの違いについて
よく勘違いされやすいというか、まさに私も勘違いしていたのですが、AmazonとAmazonジャパンは全く別物。ユニセフと日本ユニセフが違うレベルで別物です。
これも創意工夫が凄いというか、怖いというか、ヤバイというか。Amazonらしい会社の体制となってます。
個人的にはもう少し税金を日本に落ちるようにしてもらえたらいいな、と思ってますが、一部業界ではマージンが高すぎるので、その辺もすりあわせできれば、もっといろんな業界がAmazonに参入してくると思います。額じゃなく%の問題で。
例えば、不動産なんかも、ね。1億円の10%で1000万マージンじゃなく、1件10万とかそういう1件単位であればいろいろ動かせる市場出てきそうですし。(もうあるのかもしれませんが)
あまりにも巨大なパワーと市場を掴んでるAmazon。良い意味で新たな市場を創造していってもらいたいです。旧態依然の腐った市場、ユーザーを無視した利権にどっぷり使ってるところは良い意味で破壊してもらえればと願ってます。
ただ、強烈過ぎるので、真面目にコツコツやってる人まで振り回さないように、繊細な配慮をお願いします。