施主支給は10年前に大々的に取り上げられてから着実に定着し、選択肢の一つとなりました。しかし、メリットばかりではなくデメリットやトラブルというマイナス面もあります。
10年間以上の施主支給ビジネスで特に多かった実例をもとにトラブルにならない、失敗しない施主支給の方法を伝授します。
特に、注文住宅で住宅設備を依頼される方よりも、リフォームやリノベーションで施主支給される方は注意が必要になります。
目的を見失わず、より良いこだわりの住まいをより安く手に入れてより良い暮らしを実現してください。
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施主支給のトラブル例1・・・支給先の建築会社との食い違い
施主支給をする上で、かかわるメンバーは、
- 施主支給する施主(建て主)
- 施主支給品を受け入れる建築会社(ハウスメーカー・リフォーム店・工務店など)
- 施主支給品を販売する会社
- 施主支給品(住宅設備・建材など)を製造しているメーカー
- 施主支給品を配送する配送会社・問屋など
となります。
施主(建て主)が中心に、自己責任・手間暇をかけて行う施主支給ですので、建築会社への説明・了承の上で、材料を持ち込む必要が必ずあります。
施主支給は楽天やAmazonでも一般的になってきましたが、リフォームでは特に注意が必要です。
あくまでも、工事がなければ使用できない「工事付」が基本の商品においては、特に建築会社と施主(建て主)との連携が不可欠です。
具体的なトラブルとして、情報共有不足で「工期と納期が合わない」ということです。商品を手配するとメーカー直送などで配送される商品が多いことから、手配前に工期を確認の上、納期の調整をし、確定する必要があります。
その時に、施主(建て主)が中心となり、建築会社の工期に合わせて、商品の納期を調整する必要があります。
メーカー施工などを利用する場合を除き、ココで建築会社と施主支給品の販売メーカーにまるなげするのではなく、あくまでも商品を購入する施主(建て主)と施主支給品を販売する会社とで納期を調整する必要があります。
これは、最終的に、納期と工期がマッチングしないことで、再配送・倉庫保管となると別途費用がかかり、その負担は施主(建て主)になるため、施主支給品を購入する施主(建て主)が自ら中心にたち、調整しましょう。
その時に、実際の建築工事と深く絡む商品については、施主支給品を購入する会社が、そのあたりの知識が深いところに相談すると良いでしょう。
建築会社自体が施主支給品の販売をしているところもあります。
分からないところはうやむやにせず、事前に確認をし、随時共有しあうことがトラブルにならない施主支給成功の秘訣です。
ただの通販で購入するような商品でない住宅設備や建材は、特に上記に注意して賢い家づくりのために、施主(建て主)が意識的に動くことを忘れないようにしましょう。
といっても、一生に何度もない大きなお買い物ですから、本気の方は言われなくてもそうなると思いますが、全部おまかせにしたい人は、施主支給には向きません。自分が中心となって、より良い住まいをより安く手に入れる!という強い意志と行動力がある方にとって、施主支給が最適だと思います。
どこからどこまでを施主支給品をもちこむのか、コストダウンなのか自由に選びたいのか目的をもって、考えましょう。
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施主支給のトラブル例2・・・価格の比較でのトラブル
施主支給をする上で、価格を比較することは自由なのですが、特にシステムキッチンやシステムバスといった受注生産品について注意が必要になります。それは、「A店で○○円だったから、そっちも○○円以下にしてよ」という交渉の時にトラブルになるケースがあるのです。
それは、施主支給する商品の価格比較時に、「他店の見積もりを見せてしまうこと」がトラブルの火種になりかねません。
例えばC社のキッチンを検討していて、A店とB店に見積依頼をしたとします。ココまでは大丈夫です。
A店とB店の見積が出てきた際に、A店のほうが安く、B店が高かったとします。
そこでB店にA店の見積を見せて、もっと安くという交渉はNGです。
この業界はまだまだ悪しき習慣も多くのこる旧態依然の状態が依然色濃く続いています。価格交渉をするだけで裏側でココで言いたいけど言えないようないろんな事態が起きたりしているのです。
今の時代では信じられないかもしれませんが、実際に起きています。
実際、この価格公開・口外により最悪安く買えなくなるという場合もありました。
あくまでも価格比較する際は、相手先に見積を見せることのないように行いましょう。
トラブルになってからでは遅いです。
施主支給で安くといっても、ルールをキチンと守ることが大切になります。
施主支給のトラブルは施主自身が火種となってしまうケースがほとんどです。
より良い住まいをより安く手にするためにも「賢く」利用しましょう。
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【施主支給する商品の購入先】
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