施主支給で人気になるシステムキッチンはハイグレードやミドルグレードなど、ローコストなスタンダードタイプより上位のグレードになります。
事実、プロが選ぶキッチンと施主が選ぶキッチンにはランキングの差がありました。
施主支給では高いキッチンが人気になる理由1・・・コストダウンする金額
コストダウンが10%とした場合、
- 50万円の10%であれば50,000円のコストダウン
- 200万円の10%であれば20万円のコストダウン
と、コストダウンする「金額」に差が大きくなります。
50,000円のコストダウンのために施主支給をする手間とリスクを考えた場合にメリットが小さくなりがちです。
逆に高額なキッチンはコストダウンできる金額が非常に大きいため 、熱心に取り組み、手間とリスクを考慮しても大きなメリットが得られる、ということになります。
施主支給のメリットデメリットはPDFの本をダウンロードしてお読みください。
施主支給では高いキッチンが人気になる理由2・・・自分の好きなキッチンが選びたい
もう一つの理由は高額なキッチンは工務店やリフォーム店が扱うことが少なかったり、安く仕入ができない場合も多いことがあげられます。
自分で好きなキッチンを選びたいけど、相談したら取り扱ってなかった、詳しくないメーカーだったようで良いアドバイスがもらえなかった、ということで、施主支給を活用する方も多くいます。
システムキッチン価格比較のコツ
システムキッチンを価格比較する際のコツは、定価だけでなく相場の割引率も予め頭に入れておいてプランを作るのもオススメです。
システムキッチンの価格を比較される場合は、3つの注意点
- 定価に惑わされない
- 価格が大きくかわるのは実は扉グレード
- オプション品は割引率が違う場合がある
という3点を注意して、価格比較しましょう。
システムキッチンの選び方
- ほしいキッチンを決める
- 定価と割引率で概算を計算する
- メーカーショールームで定価見積もりをする
- 施主支給会社に見積依頼をして、価格を比較する
本当に人気のキッチンメーカーとは?
システムキッチンは住まいの花型、毎日使うキッチンが快適、収納力や使い勝手という機能性だけでなく、魅せるキッチン、暮らしにあわせて進化するキッチンという発想も最近は考えられています。
国内だけでも多数のキッチンメーカーがあり、海外ブランドも含めるといったいどのシステムキッチンを選んだら自分にベストマッチなのだろうか?と悩む方も多数。
元料理人、元リフォーム屋の経験と知識を活かして、キッチンメーカーで特に人気のメーカーを10厳選してランキング形式でご紹介しました。
システムキッチンの型とは?
昔の台所と違って、いまやキッチンは「食を楽しむ」ための空間として位置づけられ、その快適さが追究されるようになっています。
食事を作る時間も含めて快適に楽しんでしまおうという発想ですね。
家族構成やライフスタイルも考慮しながら、憧れのキッチンを実現しましょう。
◆オープン型(ペニンシュラ型)
キッチンとリビングダイニングを壁などで仕切らず、オープンな空間としているタイプです。コミュニケーションを大切にする家庭、団らんの時間を充実させたい家庭に好まれます。
つねに視界に入るので、片付け上手な方におすすめです。
◆セミオープン型
キッチンとリビングダイニングが、カウンターや吊り戸棚などで軽く仕切られたタイプ。対面式やカウンター式などがこのタイプです。
カウンター越しに家族の顔が見えますが、調理中の手元の様子は見えません。
ただし、キッチンとダイニングを完全に仕切れないので、ニオイや煙が流れるといったこともあります。
◆クローズド型(独立型)
キッチンとリビングダイニングが壁で仕切られているタイプです。
調理中は家族との会話は困難ですが、調理に集中できます。
ニオイがリビングにもれにくいので、頻繁に料理をする人、本格的な料理を楽しむ人、来客の多い家庭にはおすすめです。
また、キッチンの整理整頓が苦手な人にはぴったりです。
ココではご紹介しきれませんが、いろいろとオーダーカスタムできるシステムキッチンもあります。
キッチンをリフォームされる方、新築でキッチンを選ぶ方、10年後にどう使っているかというところまで考えて選ぶと後で公開しませんよ。
システムキッチン価格比較のコツ
システムキッチンの価格を比較される場合は、3つの注意点があります。
- 定価に惑わされない
- 価格が大きくかわるのは実は扉グレード
- オプション品は割引率が違う場合がある
という3点を注意して、価格比較しましょう。
システムキッチン最安店情報・割引率表がダウンロードできるようになりました。
自分にとって一番マッチするシステムキッチンの選び方とは?
単純に安くても、質が悪ければ意味がありませんよね?いくら質がよくてもあなたの希望にそわないキッチンでは意味がありませんよね?
また、多くのキッチンメーカーは定価と実売価格、工事費などを考慮すると価格が一筋縄ではいかない現実もあります。定価と割引率を調べて掲載していますので、参考にしながら検討を進めてみましょう。
特に、メーカーの中には、定価が低く、割引率が低いタカラスタンダードがあります。逆に割引率が高いメーカーはLIXILやPanasonicなどがあります。シリーズによってはクリナップ、トクラスなども半額以下の値引きが出来るキッチンもありますが、タカラスタンダードなどと比較して定価が高いため、定価が高いから質が良いとも限りません。
キッチンの工事費について
メーカー施工費(組み立て設置工事費)がメーカー見積書に入っている場合がありますが、定価の15%など一律の掛け率の場合が多くあります。実際の提供価格はそれよりお安くなる場合が多くあります。 (実際は定価の10%弱程度が多いようです)
ただし、メーカー施工は搬入組立設置工事のみ。リフォームの場合は既存のキッチンの撤去や残材処分などその他費用がかかります。また、ガスや水道、電気の工事は別途。工事は工事で価格比較されるとよいでしょう。
メーカー施工とは?
システムキッチンをメーカー施工で、建築工事と工事区分が違うのでと言われても分かりづらいかと思います。
工事といってもたくさんの会社・職人が関与し、一つの家を作り上げます。
施主支給の場合、システムキッチン・ユニットバスなどは「搬入組み立て設置」をするメーカー施工が使えます。
ですが、材料+工事で単純にできるものでなく、付帯工事などは含まないので、メーカー施工だけでは完結できません。
メーカー施工に「含まれない工事だけ」でこれだけあります
- 設置の為の基礎工事(土間打ち工事等)
- 配水管持ち出しの為の開口部工事
- 基準墨だし
- 梁・根太の補強工事(階層設置の場合)
- 住設機器を取付・固定・設置する為の下地工事
- 建具周りの木枠・巾木工事・建具ドア枠の取り付け
- 住設機器周辺の仕舞工事(コーキング・幕板・巾木・廻り縁等)
- 窓サッシュ取付用木枠工事
- 給水給湯管の立上げ配管
- 住宅設備機器への給水給湯配管・排水配管工事及び接続工事
- 換気扇吹出口のダクト配管及び接続工事
- 給排気ダクト工事及び給排気ダクト接続工事
- 電気配線及び接続工事
- 台所・風呂場においての給湯器リモコン本体の取付および設置
- 換気扇及び照明スイッチの取付、コンセント取付
- レンジフード及び吊戸等用の天吊りボルト取付工事
- 開口工事・はつり工事
- ガス器具の配管工事及び接続工事
- クリーニング
これらはメーカー施工では通常やらない工事、つまり建築会社・リフォーム店様での工事が必要になります。
建築工事において、メーカー施工社だけで完結することができません。あくまでも、建築工事する工務店・リフォーム店・ハウスメーカーなどの建築会社様の協力なくしてより良い住まいをより安くは手に入りません。
どこで買っても同じ製品・商品は1円でも安く、安かろう悪かろうになりかねない工事は信頼・安心できる業者に依頼するのが成功のコツです。
リフォームの場合はリフォーム工事のパッケージになっているものがありますので、価格比較の際は参考にしてみてください。
キッチンはメーカーショールームで実物を見て触って体感しよう
私もクリナップの新宿ショールームに行ってきました。キッチンが好きなら楽しめます。ぜひ、毎日台所に立つあなたが直接選びましょう。長年使うので後悔しないようにとことんこだわってキッチン選びを楽しんでくださいね。
システムキッチンを施主支給して予算で妥協しない!予算内でワンランク上のキッチンを選びたい人へ贈る施主支給成功6ステップ
【ステップ1】
施主支給品を購入前に建築会社(ハウスメーカー、工務店、リフォーム会社)へ契約前に了解を得ましょう。建築会社へ施主支給について、契約前に確認することで、後のトラブルを避けることができます。
※建築会社と良好な関係なくして施主支給は成り立ちません。
【ステップ2】
ほしい商品は実物を見て要確認。カタログやインターネット上で見た印象と、実物は意外と大きく違うもの。これだ!と思った商品で、実物を展示してあるものでしたら見つかったら必ず見て・触れて・確かめて下さい。
※商品は返品できないものばかり。後悔する前に慎重にお選び下さい。
※実物で確かめられないものは、カタログやサンプルなどで検討しましょう。
【ステップ3】
メーカー施工と建設工事の施工区分、責任区分を理解しましょう。
施主支給品のシステムキッチンやバスなどはメーカー施工が利用できます。
利用される場合は、打ち合わせ前の段階で施工区分・責任区分を明確にし、現場でのトラブルを防止をしましょう。
※工事についての詳細打ち合わせは施主支給品の購入先に確認しましょう。
【ステップ4】
価格は公開・口外しないように気をつけましょう。
施主支給会社が施主へ提示する見積価格は特別な値段です。
価格の比較は自由ですが、各社の見積書の価格を口外・公開した場合、特別な値段での販売はもとより、施主支給自体ができなくなる可能性が大。
また、価格はどこから漏洩したのかメーカーや商社を通じて必ず分かってしまいます。自らの首をしめてしまうので、充分な注意が必要です。
【ステップ5】
高額な商品です。販売会社をよく確かめてから結論を出しましょう。
施主支給は商品の販売、通販といった感覚でとらえないようにしましょう。
新品メーカー保証付であっても、正規ルートでなくては保証・メンテナンスは受けられません。様々なルールや制約があるなかで、ルール違反をしている会社は一般の施主には分かりづらいものなので、住宅業界で一定期間の実績がある会社を選びましょう。長年、利用する住宅設備機器・建材です。購入後に困らないためにも、慎重に検討しましょう。
【ステップ6】
工程などに関して、施主支給会社およびメーカーと連絡を取り合い、納品に立ち会いましょう。設備機器の購入代金を支払って終わり、ではありません。
新築やリフォームの工事に合わせて、いつ、商品を納品すればよいかの連絡には施主が関わる必要があります。
工事の遅れなどにより、現場が納品を受けられない状態になったときにも、連絡を受けた施主はすぐに施主支給会社に伝えなければなりません。
納品時には、施工会社の専門家と共に、施主も立ち会うことが必要です。
【施主支給について、何をしたらいいかまだ分からないという方へ】
もっと詳しい情報を一度にまとめ読みしたい、という方は施主支給の本を読まれると良いでしょう。PDF書籍が無料ダウンロードができますので、ご登録の上に是非お読みください。
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【施主支給されたい方へご注意】
施主支給する場合は特に施工について注意が必要です。事前に建築会社さんへ確認・了承を得てから進めましょう。(詳しくは施主支給の本で詳細説明しています)
また、万が一のトラブルがあった場合もすぐに対応してもらえるように、建築知識、実績のある施主支給ショップ、またより近い施主支給ショップでお買い求め頂くと安心でしょう。